よかった・・・じゃなくて!!

「離してっ!!」

晴貴の胸板を押した。

でもなかなか腕から出れない。

「ちょっと晴貴っ!!」

「いやだ」

頭の上から声がふりかかる。

「離なさない」

「何を言ってるのよ・・・」

「いーじゃんオレたち付き合ってんだろ」

「し・・知らないわよ」

「知れ」

いきなり肩を両手で掴まれ

「・・・・」

キス・・・・??

「いやっ!!!」

肩を押して走って逃げた。


残された晴貴は頭を掻いて呟いた。

「オレ、ダセー・・・」