「それは蒼華ちゃんに教えるのは早い」

四季神は納得している。

「ええ。ごめんね、蒼華。大丈夫よいずれ分かる時が来るから我慢してくれると嬉しいわ」

いつか分かるのなら良いかな。七無さんは申し訳無い表情になっているから、強引に訊いても意味は無い。
白音や黒露は頭にハテナマークが浮んでいる。二人に七無さんは教えるつもりは無いらしい。

年齢的に早い物? ラウリも男性だからもしかしてそう言った物なのかも。

私は思った事を伝えると、ラウリ、四季神、七無さんは驚く。違うのかな?

「それは違うな。俺が貰った物はもっと別だ。『時期』が早い。それだけだ」

「そうね。別にいやらしい物じゃないの。ただ、今の蒼華が知っても意味は無い、いいえ、困る物なのよ」

そんな事を言われると余計に気になる。ここで渋っても意味無いと思うから辞めておこう。

「分かった。分かる時を楽しみにしているよ」

「ええ。そうね……」七無さんは苦笑いをする。何かあるのかな。

「七無、あの指輪は何の効果がある? お前の事だからただの指輪ではないだろう」