「お二人方、無事ですかな?」

取引先の男性が武装をした人を五、六人連れてやって来た。彼は警邏の者だ。

抱き締めていた蒼華を放し、あの妖達三人を指す。男性はそれを把握し警邏の者に説明をする。

「俺達はこれで帰る。今回の取引、悪くは無かった」

「ええ、こちらこそ良い取引を感謝しますぞ」

髭を摘んでは引っ張る行動を繰り返しながら笑う。後はこちら側が何とか致しましょうと答え、妖の元へ歩んで行った。