ラウリは寝室の戸を開ける。そこには変わらず寝息をたてる蒼華が居た。

すぐさま蒼華の身体を引き寄せ、顔を見る。そして、彼自身の前髪を掻き上げ、隠れていた左目の眼帯を外す。それを畳の上に置く。

左目は人間より爬虫類の目に近い。金色の瞳が蒼華を見つめる。

ラウリは蒼華の『夢』に意識を向けた。