「その酒を飲んだら二度と俺や蒼華に干渉したり、姿を見せたりするな。一度でもやって見せろ? 貴様を死ぬ方が楽に思える程の苦痛に会わせてやる」

人さらいを相手にした時の表情と声で即答した。

「誤解、誤解ですよ! あの時に蒼華さんを危険な目に遇わせたので、そのお詫びとして……」

「もう良い、今すぐ帰れ。そして、二度と顔を見せるな」

弁解する要目の言葉を遮り、ラウリは止めようと裾を引っ張る迷い家を放し、要目の首根っこを掴み外に放り投げた。

背中を軽く打ち付けただけで強く投げられて居ない。ラウリは戸をピシャリと強く閉め、開けられ無い様に内側から南京錠を付けた。