放課後――…





帰りのホームルームが終わると、鞄だけを持って公園に直行した。



着いた先にはもちろん先輩の姿なんてあるはずもない…。


公園の隅にあるベンチに腰を掛けると、私は目を閉じて小さく深呼吸した。 





やっぱり・・・
来てくれないのかな・・。



先輩には他に好きな人がいる。 

それを知ってて傍にいたんだもん…。


捨てられたって自業自得だよね。 





――ふと、半年前の事が頭に浮かぶ…。

私が先輩に初めて想いを伝えた日の事が………