賢人は持久走で無理をしないように、
ドクターストップがかかってしまって応援だけをしていた。


その様子をやっぱり萌音は見てしまうし、話しかけたくなってしまう。



「萌音!背中むけろ!!」


「え!?は!?」


「はやくはやく!!」



「あ、はい!」



バチーーーン!!!!!




孝規に思い切り叩かれた。


ずっとジンジン痛むやつだこれ…。



「頑張ろう!!」


「いや、うん、痛い、けどありがと」



孝規は笑って走りに行った。