「やからさ、お互いの進路が決まるまでもっかい付き合ってや」
「学力同じくらいやん。進路同じやったらどーすんの?」
「そんときは、賢人が死ぬまで付き合ってもらうで。」
「ならそのつもりで付き合うに決まっとるやろ。でも約束守って」
「ん?」
「土曜日のバドはずっとせん。登下校は萌音が遠回りする。部活もほどほどにして。20歳までやったら、よほどきついやろ?」
「ごめんほんまに。助かるで笑」
否定しないということは
相当きついんだろう。
これから先どうなるかは分からない。
だけどそれでも、
賢人が戻ってきてくれたことが嬉しくて嬉しくて。
前よりも細くなった身体をずっと抱きしめた。