「萌音のこと見てないようで、ずーっと見てたんやで?」


「はい、」


「賢人だってさ、萌音の隣おりたかってん。それはほんまに」


「そっか。」


「変な男のとこばっか行かんといて。賢人の傍におって。いっしょにおって。」


「急に突き放したのは賢人やったもん」


「ごめん。」


「ごめんじゃわからんの。強がらんでいーよ。愛してんねんから!笑」


「それ賢人のパクリやんな?笑」


何も変わってない。

半年間の傷はあっという間に埋まった。