「萌音は蝉みたいな女になろうかなって笑」

「なにそれかっこい!じゃあ兼尾にしちゃえ!笑」

「んー、モテる男はもう嫌かも!笑」

「もったいなーい。」


皆で花火を見て
帰りの時間。


歩きで現地まで来た萌音は
門限に間に合いそうになかった。


「急いどるん?バレんよーにするけど後ろ乗る?笑」

「あーっとー、あー。うん、笑」

「今日楽しめた?」

「うん」

「てか、もっと掴んでいいのに笑」

「バランス感覚には自信あるけん大丈夫!笑」


「三島ともこんなことした?」

「うん笑」

「そっか」

「うん」


風香のせいだ。
変に気まずくてまともに話せてない。