萌音の所属していた演劇部の部室は、
生徒と先生の相談室としてよく使用されていた。


「岡田、ここ使っても大丈夫かいな?」


それは7組の担任だった。


「あー、はい、多分?大丈夫だと思いますけど。」


「よし!三島、入れ入れ」


そのとき入ってきたのは、
紛れもないあの人だった。


上靴には[三島 賢人]
綺麗な文字で書かれていた。