全てに自信があった萌音にとって、
あまりにも凡ミスが多い結果だった。



だけど部活でいっぱいの賢人には負けてないような点数で、各教科の教師にも褒められた。



「萌音何点やった!?」


放課後のいつもの帰り道で聞かれた。


「470」



「え、ほんまに?賢人勝ってる!!」



一瞬で不安が溢れ出した。



「賢人なー、472やってん!学年でも1桁やから、萌音もやな!」


2点。あと2点。
いや、もっと差をつけるはずだった。
差がつかないとおかしいくらいだったのに。