その様子を眺めていたのは、
萌音だけじゃなかった。


向こう側にいた賢人も、
ずっと2人を眺めたいた。


忘れられてなかった。


目が合った瞬間、賢人はまた後ろ姿を見せて、車に乗り込んでいった。


中学校生活のほとんどは、
賢人に振り回されたんだよ。


だけどそれも、全然悪くなかった。


ありがとう。


大好きです。