変わらない風景。


変わらない学校生活。


だけどすごく寂しい登下校と、昼休み。


廊下を歩いてトイレに行ったら、
賢人のクラスの前に孝規が居た。


「萌音やん。また三島と話すん?」


「んーん笑」


「え、めずらし笑」


「別れたよ」


「は、まって。え、なんで?めっちゃ仲良しやったやん?え、駅伝大会のせい?」


「なわけやろ!もうさー、萌音めんどくさくなってん!やから別れてん笑」


「うそやろ、」


「ほんまにほんまに!笑」



賢人に聞こえてることは分かってた。
だけどこうやって、
もう賢人に嫌われた方が賢人を苦しめないで済むと思った。



「なら仕方ないねー、」


「やろー?あ!孝規、今日一緒帰らん?合格祝いしよー?笑」


「え!しよーぜ!笑」



「やった!笑」