いきなりすぎて
理解が出来なかった。

『なんで?』

『なんとなくだ。元の街へ戻ろう。』

猛がそう言うなんて思っても
みなかった。

『猛が決めたならついてく。』

そう言うと、猛はどことなく
切ない顔をしながらもう一つ言葉を出した。

『あっちへ戻ったらお前は
1人で暮らせ。』

『わかった。』

特に、寂しいとは思わなかった。
そこからすぐ引越しを始めて
戻ってきて今に至る。