『あたしもみんなに伝えたいことがあるの。

2年前、なぜこの街から姿を消したか。』

そう言うと滉さんは
あたしを解放して手を取り
歩き始めた。

『ここじゃなんだ。移動するぞ。』

そう言って外に出るといきなり
抱きつかれた。

『羽音!!ごめん。ごめんね。』

陽苺乃だ。

『陽苺乃、、、あたしこそごめん。』

『うち、アンタが居なくなるのが怖くて、、、どーしていいかわかんなくて。』

陽苺乃は泣き続けた。

『陽苺乃、、、あたしはどこにも
いかないよ。もうここに居る。』

そう言うと陽苺乃は微笑んでくれた。
暖かいな。