『あぁ。けど今は何か事情があるらしい。
口外はしないでやってくれ。』

はいって声がでかすぎて
びっくりしてしまった。

『羽音は窓側の1番後ろな。』

わぁい!さいこー♪
そうルンルンで席に着いた。

すると廊下から走りの音と話声が聞こえた。

『てめぇ。レオンが寝坊すっからこんなことに!』

『あ?てめぇだってそうだったろうが。』

どっちもどっちなんだ。

――――ガラガラ

『すいません!!』

ふたりは勝人さんに向かって頭を下げた。

『はぁ。お前ら少しは治せよ。
もういいぞ。』