『ざけんなよっ!!』

勝人先生があたしの胸倉を掴んだ。
仁と蒼空が間に入ろうとするのを
あたしは止める。

『仁、蒼空……大丈夫だから。』

勝人先生の気持ちよく分かるから。

『アイツらがこの2年どんなだったか
知ってるか?』

『知ってるよ。』

『じゃあ……なんでだよっ!!』

もしも真実を話したら貴方達はどうする?

『あの人達をもう巻き込めない。』

ごめん。今は言えないの。

『……』

『ねぇ。あたしね……もう前のあたしとは
違うんだよ。』

『なに……いって、』

仁……。