『っは?会ってねぇの?』

会ってない……会えない。

『はい。会えないんです。』

『なんで?あいつらはお前に会いたがってる。
今でも探してんだぞ。』

知ってるよ。あの人達が探さないわけない。
じゃああたしがする事は一つだ。
きっとここに居る誰もが怒るだろう。
でもこれしかないんだ。

『じゃあ……唐澤羽音は死んだって情報流してよ。仁。』

仁……ごめんね。

『は?おまえっ』

あたしは真っ直ぐと仁の事を見た。
彼等を守れるならこんなこと
何回でもしてあげるわ。

『羽音…それは何を意味するか……』

『わかってる……。』

もう……会ってはいけない。