4限終了のチャイムがなり、

あたしは大榎組の溜まり場である

屋上に向かう。お昼を食べたり放課後に

集ったり、あたしはあまりしないけど

授業をサボったりするのは全部屋上。

屋上に向かう途中。

「桜良さーん!」

…仁人の声。

一気に胸の中がピンク色になる。

仁人みたいな人があたしに声をかけるなんて

周りはもちろん恐怖顔。

「お、おい、仁人っ…やべーぞ!」

なんて、親切に忠告してくれる人もね…。