カーテンの隙間から漏れた朝日が顔に当たり、目を覚ます。
(……痛い。)
起き上がろうとすると、体中に痛みが走った。
痛みに耐えながら起き上がり、辺りを見渡す。
どうやら昨日、書類整理をしている途中で寝てしまったらしく、辺りには書類が散らばっている。
『……関崕 秋雄…。』
今日…、というより明日は標的を殺す日。
午前1時に一人暮らしをしている標的の家に乗り込み、悲鳴をあげることなく一撃で殺す。
銃声を出すわけにもいかないため、獲物は銃ではなくナイフで行く。
頭の中で整理し終わり、朝御飯を食べずに出掛ける準備をする。
長い髪を高く結び、ライダースジャケットを着てネックウォーマーをつける。
いつもの仕事着に着替え終わり、家を出た。