「はあああああお腹いっぱい」



「お前また太るぞー」



「もー太ってますので。ご心配なく」



「いきなり塩だな。冗談だから、な?」



「デリカシーってのがないのかお前には」


「その通りです先輩。」


「おうよ」



「なんだよ2人して!」



必死な恭介に思わず笑ってしまう。



「仲いいわねーほんとに。」



少し酔っ払ったお母さんたち2人は次に思いもよらぬことを言葉にした。



「ねえ夏葵ちゃん、今日泊まってったら?どーせこの子たちのこと男だと思ってないでしょ?」


「いいねーそれ!泊まってきなーお母さん明日仕事休みだし。私麻里ちゃんと朝まで飲むからー」


「そーだねー!飲も飲も!そーだワイン買いに行こーかー」


「ワインだったら任せてー!」



「ちょ、ちょっとまて。泊まるってどこに?」



「いや、まぁどっちの部屋でもいいけどー」


どっち、、ということは・・・


「恭介と千颯のどっちかの部屋ってことでしょうか・・・」


「他にないでしょー」



はい、終わった



「なんっ((((( 「なんでこいつ泊めなきゃいけねーんだよ!」



わたしよりさきに否定したのは恭介だった



でも同感だ



「そーだよお母さん!たしかに男として見てないけど泊まるとか流石に無理!」



「え〜〜せっかく麻里ちゃんちに泊まれると思ったのになあーー」


しょんぼりとするお母さんをみて、仕事で疲れていることを悟った。



お母さんは会社の社長だからストレスも溜まっているはずだ。



酔っ払ってるときぐらい発散したい気持ちは子供にも分かった。




だから




「分かった。泊まるよ!」




「は!?まじで!?千颯はいいのかよ!!」



「俺は別にいいけど」




「あっそ」




決まったみたいだ。





「泊まってもいいけどさ、どっちで寝るんだよ」





「それよねー、同級生だしやっぱり恭介の部屋がいいかな?」




恭介の部屋!?あたしが入っていいのかなー



「なんで俺の部屋なんだよ!」




「じゃあ俺の部屋で寝るか夏葵」





そんなかっこいい声で言うなほんとに。

心臓にわるい。。。






「なにきもいこといってんだ!俺の部屋な!しょーがねーな。」






「はいはい」






「じゃ、決定ね!」



どうやらあたしは恭介の部屋に泊まることになったらしい。