いつもの俺ならそのまま始まってたんだろう…

でも今日はなぜかそんな気分じゃなかった。

俺は彼女の手をどけてから言った。

「今日知り合ったばかりの名前も知らない小僧とやるんすか?」

彼女は手を止めてこう言った。

「…ダメ?だってしてる時は嫌なこと忘れられるもん。」