まず点滴は唯一無事だった左足首から。

鼻には酸素チューブ。

そして右手。
肩から手の先まで固められ、まったく動かすことはできなくなった。

次は左腕。
肘から手首までを固定し、こちらはなんとか手首から先は使える。

そして問題の右足。
太ももで完全にポッキリ折れてるらしくて、そのまま放置すると変にくっついてしまうらしく、膝の少し上の場所から重りで引っ張ると言った。

「引っ張るって…どうやって引っ張るんですか?」

「今からドリルで足の骨に穴をあけて、10kgの重りをつけて骨と骨がつかないようにするからね。」


……ドリル!?

ふと横を見ると看護婦さんはすでに麻酔の準備をしていた。