家からここまでは2時間以上はかかるはずなのに…

集中治療室に来てからほんの数十分しか経ってないと思っていた俺は、意外な登場に驚ろかされ、なぜか車のことを謝った。

「ごめん、車…事故っちゃった。」

「何言ってんだ!そんなことはどうでもいいだろ!」

今まで厳しく厳格な親父の泣いた姿なんて見たことなかったが、少し涙目の親父の顔を見た瞬間、それまで張り詰めていた緊張の糸が切れた。


号泣…

号泣…

号泣…

声にならない声で謝り、そしてつるとまーぼーとあっちゃんが亡くなったことを告げた。

親父の目にも涙がつたっているのが見えた…。