先生と少し話をした後、俺に近寄ってきた警察はこう言った。

「今はっきりと意識があって冷静なのは君だけだから、とりあえず連絡の取れる人を教えてもらえるかな?」

…なんとあれだけ叫んでいたかどわきは、無意識のうちに叫んでいたらしく、事故当時の記憶は一切無いということだった。

ズボンの後ろポケットにあった財布を取り出し、警察に差し出した俺は、まだ朝方5時前だということにきづく。

この時間じゃ家も学校も連絡は取れないな…