警察が事態を悪化させてしまってから、俺らは別の組の幹部の方にお願いして抜ける形を取ることになっていた。

…また組関係に足突っ込んで大丈夫なのか?

一抹の不安を抱えながら、俺は話が進むのを一歩引いて見守っていた。

連れに交渉を任せてから数日経って、話を通した幹部が俺らに提案してきた話はこうだった。

「暴走族の中心的存在の奴ら全員(計8人)、一人50万円…全部で400万円出せば話を通してやる。今日中に持って来い。」



……そりゃねぇぜ……。



しかも今日中ってあまりにも無茶すぎやしないか?

だが、相手との話がこじれ始めてるらしく、今日の夜に迷惑金を持って飲みに行く話がもう決定していたらしい。

カンパなんかじゃ1日で集めれる額じゃないと悟った俺らは走った…


街を、サラ金を…