俺はまだ一瞬でも輝いたことがあるのか?

せめて亡くした4人の分、こんな風に星が燃え尽きるように…残された命を一生懸命生きよう…。

この日、長くふさぎ込んでいた自分の中のわだかまりが不思議なほどパッと消えて無くなった。

「そらを見上げることを教えてくれた、名前も知らないお姉さんのおかげだな…。ありがとう。」

俺はこの時、強く生きようと心に誓った。

いつの間にか時間はもう朝の5時近くなり、そらは濃くて澄んだ深い夜の色から、薄く柔らかい朝の色に変わり始めていた…