季節は冬に近くなった11月。

まだ秋といえど夜の寒さはもうかなりキツい。

コンビニに寄り、開けると熱燗になる日本酒を何本かと、つまみも少し買い、俺は誰も居ない川岸に寝転んだ。

別に期待はしてなかったが、そらは少し曇り始めていて、なにやら星は見えそうない。

俺は溜め息をついた。

「やっぱそううまくいかないか…」

熱燗を開け、つまみを口の中に入れたその時、またそらの星が流れた気がした。