「ったく、なんだよ。だりーな。」



ブツブツ言いながら廊下に向かって行った。









「またかー、優の呼び出し。」





『またかー、って前もあったの?


高瀬くん。』




どっから急に出てきたのか突っ込むのは


とりあえず置いておこう。






「えっ、渡来さん知らないの?



優はあーやって週1くらいのペースで



呼び出されて告られてるよ。」






『ぐぇっ!?嘘でしょ!?』





「ぐぇって、、、、。」



私の女子らしくない驚きに


苦笑いしてる。




「ってか、優は基本的に女子は


渡来さんとしか話さないよね。」








『へ?』





「女子は嫌いみたいだよ。




ほら女の子泣かせて帰ってきた。」






ふと、視線を移すと


スタスタと無表情で帰ってくる森野優。




そしてその後ろには、、、。







ほんとだ、泣いてる。



結構かわいい子じゃん、、、。







「いつも言葉選んで振れよって


言ってるんだけどなー。


まあそれだけ女嫌いなんだから


仕方ないか。





、、、ってあれ、それどうしたの?」





高瀬くんがチラシを手にとった。




『ああ、これね、


森野優が一緒に行く女の子が


居ないらしいから


私を誘ってきたの。』






「えっ!優が?


まあ確かにアイツ彼女いないけど。


やっぱり渡来さんは特別なんだなあ〜。」




そんなにニヤニヤしてどうしたのか。






「まあ、これからも優と


仲良くしてやってよ!


女子の中で確実に心許してるのは


渡来さんぐらいだし。」









なにそれ。




他の女の子とは話さないのに、



私とは話してくれたり。



心を許してくれてたり。









『私だけ他の女子とは違う対応って、



それじゃあまるで、、、、、。』








「あれ、






渡来さん気付いちゃった?」
















だって、それじゃあまるで、