「おーい、なんだよ無視かよ。
はーなりちゃーん。」
ーーワサワサワサワサワサッーー
『ったく!!!!
人の髪の毛をボサボサにするつもり!?
わさわさしないで!やめて!!!!』
「お前が無視すんのが悪いんだろ。」
『朝から体力使いたくないの!!!
それにあんまりよく眠れてないから
1時間目始まる前に少し寝ておきたいわけ!
わかる!?』
「朝からそんだけ叫べれば充分だろ。
俺の耳の方が重症だわ。」
耳に手を当てていかにも
うるさそうにいう森野優。
もう。
今頭の中ぐちゃぐちゃなんだから
放っておいてよ。
混乱しているからか。
私の心の中の言葉が次第に独り言となり、
音声をともなった言葉が
ぽつりぽつりと生まれる。
『好きじゃないのに付き合うって
だめなのかな、、、、、。』
「は?
なに。
友達の恋愛相談にでものってんの?」
いいや、この際面倒だし
そういうことにしちゃおうかな。
頭の中でそんなことを考えていると。
その沈黙を肯定と受け取ったのか。
森野優が再び話し出した。