「すんません。
道の真ん中でイチャイチャして
突っ立ってないで、
そこ、どいてくんね。」
自転車のブレーキ音とともに
浴びせられた声。
「あぁ。すみません。」
若林くんが「端によけよう?」と言って
私の手をとり、道の端へと誘導すると
自転車の漕ぐ音が聞こえた。
前を見ると自転車の男の子は
もう数メートル先を走っている。
「うちの高校の人なんだね。」
『え?』
「ほら、制服。」
若林くんの視線の先の
自転車に乗った彼の服装を見て、
その言葉の意味を理解した。
『本当だ、、、。』
同じ、、、、制服、、、。