あの波乗りジョニー事件から約1ヶ月。




クラスでもまとまりができてきて、



そして私にも友達ができていました!!







「は〜な!購買のメロンパン手に入ったよ!」



『千歩!!!』



彼女の名前は山西千歩〔やまにしちほ〕。



出席番号順である今の席では、


私の前の席に座っている。





席が前後ということもあり、



1番最初に話しかけてくれた女の子だ。







千歩はなんというか、


ものすごく明るくて、



一緒にいるだけで私もものすごく



元気をもらえる。


そんな女の子だ。





たまにお弁当ではなく


購買でお昼を買う千歩。


その日だけ、


ついでに私のデザートとして


メロンパンを私の代わりに


買ってきてもらうことになっている。






我が校の購買はすごい競争率で、


特にメロンパンは人気で


手に入りにくいんだけど、


中学の時陸上部だった千歩にかかれば


メロンパンを買ってくる程度のことは、


たやすいようだ。






そして。




「千歩、メロンパン係おつかれ。


ってかほんと、


花理ってメロンパン好きだよね。


メロンパンばっかり食べてて飽きないの?」







そう言いながら、


私のメロンパンを手にとって


呆れているのは。








「早希も食べてみなよ〜!



メロンパン嫌いなんて



人生3分の4損してるよ?」





向井早希〔むかいさき〕。



彼女は千歩の隣の席、



つまりは私の右斜め前に座っている子だ。




まあ、言い換えれば



森野優の前の席ってことなんだけど、、、。






早希はthe クールって感じ。うん。




その言葉がよく似合う。






身長が170㎝あるという早希。


最初はちょっとその威圧感に


怖さを感じてたけど、


今はもう慣れた。





早希は言葉はストレートだけど


根はとても優しい子だ。







「…花理。


3分の4ってもう私の人生


マイナスになっちゃうんだけど。」






、、、うん。



ツッコミが毎回的確なのには



少々私もダメージを負ってるけど。うん。