両手には2-1のクラス名簿と日誌

それから明日のロングホームルームで使うという、私がホチキス止めした資料で埋まっている。



腕がぷるぷるする。



全部ぶちまけてやろうか?




そんな気持ちを何とか押し込め廊下の窓から校庭を見る。


いつも最期まで練習している野球部だけが校庭の隅に集まっていた。