『アマテラス』これが何かと聞かれたら ワタシは七瀬の存在を証明する本だと答えるだろう。 ワタシごときが書物で伝えられることなど何も無い。 理解してほしいとも思わない。 ワタシは冨永 七瀬が存在したことを遺せればそれでいい。 こうしてワタシはこの本を書いた。 本は共感を呼び、感情に寄り添わせる。 ワタシは苦しみを糧に成長した。 ワタシは恵まれている。 この本を手に取った誰にも理解できない感情を理解できるのだから。