「ワタシは好いた女に復讐を代わってもらったような、残念な男ですよ」




腰を屈めて手を合わせる。



ここは、七瀬の家

丈の短い草に隠れるようにして立つそれは七瀬が如何に邪険にされていたかを物語っている。


ここは、七瀬の墓

俺だけが詣りにくるちっぽけな墓