そんな生活を続けて、俺は高校を出ると直ぐに就職した。


自分の家に帰ろうとは思わなかった。


正直あの家に良い思い出なんてなかったから。



働いて、飯食って
毎日機械的に生きられればいいと。




そんなある夏の日だ。

ポストに一通の手紙が投函されていた。