俺はそんな二人に引きずられて、少しずつ普通を取り戻していった。 何事も時間が解決するっていうのは 案外真理なのだと知った。 俺は七瀬の家に居続けた。 学校に行っても帰るのは七瀬の家だった。 怖かった。 ここに帰らないと、七瀬が居た証拠が何も無くなってしまうような気がした。