宇右衛門は俺に責めるような、憎むような視線を向けてくるのに決して俺を責め立てなかった。



何で?

俺が落ち着いた頃そう聞いたら確か

好きな子との約束だから。
お前のためじゃねぇからな


って心底憎らしそうに言われた。




その時だった気がするな

円城寺さんと宇右衛門が親子だって知ったの。


今でも二人とはたまに飲みに行かせてもらっている。