七瀬が居なくなって

ご飯を食べる気もトイレに行く気も起きなくて、俺は絵に描いたような廃人だっただろう。


俺一人だったらきっと、死んでいた。


それでも良いと思っていた。

死なせてくれなかったのは円城寺さんだ。




円城寺さんは凄かった。

自分よりでかい俺を引きずり最低限の生活をさせた。

彼女は俺の恩人だ。