もう訳が分からなくて
俺はひたすらに自分の拳を固く握ってベッドに振り下ろす。


柔らかいベッドは大きく凹むものの衝撃を吸収して、俺の行動なんて意に介さないように元に戻る。


こんなもんなんだよな、俺って



俺の顔は嘲笑っているだろうか
怒っているだろうか


見なくても分かる。
きっと醜い顔をしてる。


感情が絡まって子供みたいに体で発散する俺は母さんが死んだ時より幼くなっている気がする。


あの頃は父さんのために、母さんの約束を護るために自分を保てていた。