悴む指で鳴らしたインターフォンに反応はない。

もう皆就寝してしまっているのか



何度か鳴らしても誰も出てこない。



まぁ、仕方ないっちゃぁ仕方ない。
今回は私も何の準備も出来てないし丁度良いかも?

出直そう。

これから何度も通うことになるであろうこの家に、私は一通の手紙を投函した。



差出人に[ 私立冨永病院 ]と記して