弱い力で、肩にかけた俺の鞄を引っ張りながら言った明日の約束


七瀬はそれだけ言うとそそくさと元来た方へと戻っていった。





あぁもう、これだから





「七瀬」





今度は俺が七瀬を呼び止める。

背中を向けたまま止まった七瀬に苦笑しつつ、俺は七瀬に言った。





「また明日」




好きだよ

二言目はまだ心に止めて。