「そろそろ帰るでしょ?」


「あぁ」





テーブルの上のフルーツ達があらかた片付いた頃

七瀬の部屋の中はもう完璧にチョコレートだった。



あっちもこっちも、どこもかしこもチョコレートの香り。



甘ったるい


つい顔をしかめる。