「中村先部屋行ってて」


「お、おぅ!」



「挙動不審」


「何が?気のせいじゃん?」



「……そ」




頭の中でワルツが流れていそうな足取りで中村は私の部屋に消えた。


その背中を見届けて私はリビングへと向かう。