深夜0時を回る頃、台所で動く一つの影 広々としたカウンターにはボウルやまな板が所狭しと並び 仕切りの無いリビングはカカオの芳香が甘く広がっている。 まな板で刻まれる板チョコレート お湯に浮かべたガラスのボウル テンパリングは丁寧に。 サラサラの生クリームを加えてよく馴染ませ 食感のアクセントにカリカリのナッツを投入する。 ラッピングはごちゃごちゃし過ぎずシンプルに。 空気に薄れる香りと共に、影は姿を消した。