ゴクリと喉仏を動かして、中村が先攻で戦いが始まる。


無意味な、絶対に必要のない会話が幕を開ける。





「俺、実はチョコレートが大好きで仕方がないんだ」


「家出てちょっと歩けば24時間営業の便利なお店があるよ」



「手作りっていいよな。人の思いが伝わるやつ」


「中村と身の回りにある八百万のものが多くの人の手を経て届けられていることを論じたいと思う」