「七瀬に言わなきゃいけないことがある。」


「……一応聞こう」




言わずもがな私の部屋の中




中村は女々しくも普段決して読まないスイーツ雑誌を両手で握りながら、視線は雑誌ではなく私に向けられている。



中村の考えが手に取るように分かる。


神妙な空気が部屋の中を漂い始めるが
それは私が許さない。