心の一部が欠けたまま大きくなってしまった大人 子供のままの未完成な危うい部分がちらつく中村 静かに眠る姿をずっと見守っていたいと思いつつ、私はそっと部屋を出た。 気になることが、ある。 一つはお父様のこと。 この時、時計の針は頂点を過ぎていた。 23:30はとっくに過ぎている。 今夜もあったであろうお父様からの通信 初めて出なかった。