泣きつかれて寝た中村


中村の口から語られた物語はすごく哀しい
とても愛しい物語



まだ10才の小さな子供が、どれだけ耐えてきただろう。


痛みに慣れる人はいない。


唇を血が滲むまで噛み締めて
爪が食い込むまで手を握りしめて



愛情を受け取らずに育った中村は
一人ぼっちで、こんなに立派に育った。



今中村が目の前にいてくれて良かった。